速度超過 ‐ もたもたしているとかえって危ない?

投稿者: | 2014年11月21日

速度超過、つまりスピード違反は多くみられる「名古屋走り」の1つです。

1. 速度超過はあらゆる場所で見られる。

名古屋を車で走っていると、猛スピードで走っていく車を良く見かけます。どの地域でも速度超過の車はいるものですが、見かける頻度と絶対的スピードについては、他地域を凌駕しているように感じます。

多くは、片側3車線以上の道で、交通量の少ない夜間に見られる光景ではあります。しかし、住宅街の中の狭い道でも飛ばしている車はそこそこいます。

多くの道は、制限速度時速40~60キロメートルですが、時速80キロメートルぐらいで走る車は普通にいます。また、こういう道でも時速100キロメートルぐらい出ている車もさほど珍しくはありません。

ただ、より危険なのは、住宅街などを通る制限速度時速40キロメートル程度の道での速度超過です。時速60~70キロメートルぐらいのスピードで走り抜ける車もたまに見かけますが、歩行者や小さな交差点での車との出会いがしらの事故が怖いと感じます。

また、片側2車線の道などでは、左車線を飛ばしている車を多く見かけます。これは、左車線に駐車車両が多く、多くの車が右車線を走るため左車線が空いているからです。事実上左側車線が追い越し車線のような使い方をされているんですね。

とにかく何故か、名古屋では速度超過は比較的多くみられる名古屋走りです。

 

2. 速度超過には名古屋の道路事情がある?

名古屋の街は、他の街に比べて道路の整備状況が格段に良く、道幅の広い通りが多いのが特徴です。1車線分の広さにゆとりがある場合も多いです。このような道路事情には歴史的な経緯がありますが、それは別記事で書こうと思います。

名古屋は車社会で、車の保有数も多いのですが、それを上回る道路整備状況なのか、渋滞も比較的少なく、ある意味非常に走りやすいのです。そのことは普通に考えれば交通安全に資するはずなのですが、皮肉なことに逆の効果をもたらしていると言えるかも知れません。

道路が広く渋滞も少ないため、基本的に速く走れる。運転者が普段運転するスピードの基本が速くなることによって、全体的なスピードが上がってしまう。そういうことかも知れません。

確かに、私の車の記録で見てみると、関東地域で走っている頃より名古屋地区で走っている今の方が平均時速は上がっています。実際、結構なスピードを出している人は、別に特別な人ではありません。普通の主婦のような方も結構なスピードで走っています。

スピードを出せば早く目的地に着くのかと言えば、他の都会と同じく、名古屋でもそう変わりはありません。他の都市部では、スピードを出してもすぐに前が詰まってしまい元の木阿弥になってしまうのですが、名古屋では、特別スピードを出さなくても普通の流れが比較的早いのでそう差は出ないのです。

もちろん、尋常でないスピードであれば別なのでしょうが…。

 

3. 速度超過の「名古屋走り」への防衛運転

全体的な流れの速い名古屋の道路ですが、事故にあわないために注意すべき点は次の通りです。

(1) 一定の流れには乗る。

交通法規違反を勧めることはできませんが、あまりにもまわりの流れから外れたスピードで走るとかえって危ないということはあります。あまりもたもたしていると、追い越しをかけられる頻度が高くなり、その分事故遭遇率が上がる可能性はあります。

ですから、ある程度のスピードであれば、周りの流れに乗って走るのが安全だと言えます。とはいえ、制限速度との関係で限界はありますが。

(2) 安定した車線の中にいること。

一番危険なのは、まわりの流れ以上に速いスピードで走る車です。こういう車は、いくつかの車線のうち一番飛ばせそうな車線を常に選んで走ります。例えば、3車線の道では、一番右の追い越し車線か、逆に駐車車両の多い一番左の車線です。

こういう道では、おとなしい車は真ん中の車線を走っていることが多いので、その車線に入り流れに乗って走るのが安全でしょう。

ただし、その際も左右の車線から速い車が車線変更してくることを想定して運転することが必要です。

(3) 速い車をさっさと行かせる。

猛スピードで走る車への一番の防衛策は、近づかないことです。

例えば、追い越し車線を走っていて後ろから速い車が近づいてきたら、左に車線変更して先に行かせます。また、片側1車線の道であってもスペースがあれば左に寄せてハザードを付けてスローダウンし、速い車を先に行かせます。

煽られても自車のスピードを上げては行けません。落ち着いて回避できるところまでマイペースで走り、さっさと先に行かせるのが鉄則です。

(4) 速い車の後ろを走らない。

速度超過は重大事故につながる可能性が高いです。言うまでもなく、衝突の際のダメージが大きく、周囲を巻き込む可能性も高いのです。

ですから、こういう車の直後を走るのも気を付ける必要があります。極端に速い車を見かけたら、その車が遠く先へ行くのを待ち、またその車とは違う車線を走った方がベターでしょう。

(5) 住宅街の交差点など。

また、住宅街の中の道路の交差点などでは、スピードを上げて通過してくる車がありうる、ということを念頭に置いて、一時停止箇所では確実に一時停止するのはもちろん、こちらが優先する場合でも必ず減速して注意しながら進むことが重要です。

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